色弱者の色の見え方

→こちら色弱シミュレーションソフトの紹介

色弱の人は、みんなモノクロに見えていると思っていませんか?

特に昔、色盲と呼ばれていた強度の色弱の人は、モノクロ(白黒)に見えていると思っていませんか?
色弱者もカラーで見えています いいえ、それは違います!色弱強度の私が言うので間違いありません。実際にはモノクロに見えているのではなく、少し一般の人と違った見え方をしているだけです。

日常生活にはほとんど支障がなく、本人が言わない限り周囲の人も全く気がつかないことが多いため、 ちょっとした事から、トラブルになったり、不愉快な思いをしたり、ストレスになったりするのです。

そういう私も色弱の人はモノクロ写真のように見えているんだと思ってたんです。 その間違いに気付いたのは、30歳くらいの時、詳細な色覚検査をした結果、D型(2色型第2色盲)であることが分かって、それからいろいろと勉強させていただいてから知りました。(2007年にはカラーコーディネーター検定2級にも合格しました!)

小学生の時と進学の時に簡単な色覚検査(石原表)は受けていましたから、他の人と色の見え方が違うんだ、ということは分かっていましたが、ほんの少しだけ他の人より色の見分けがつきにくい程度なんだろうなと思ってました。

だって、日常生活で大きなトラブルは無いし、生まれてからずーっと見てきた色なんですから、
私にとっては今見えている色の方が普通であり、”正常”なのです。

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色弱者が区別がつきにくい色の組み合わせ

緑地に赤文字は非常に読みにくい

赤と緑の組み合わせで書かれたポスターや看板などは色弱者がもっとも苦手とする代表的な例ではないでしょうか。この画像は「とても読みづらいこの文字色の組み合わせは危険です!!」と書いてありますが、非常に読みづらく、目立つどころか、書いてあることに気がつかないかもしれません。

特に危険や注意を促す必要なところに、このような文字色の組み合わせをすべきではありません。
その他、代表的な見づらい色の組み合わせとして、「(A)赤と緑」「(B)赤と緑と茶」「(C)ヒ°ンクとク゛レー」「(D)黄緑と黄」、また「青と紫」「水色とピンク」「明るいオレンジと黄色」などがあります。

区別がつきにくい色の組み合わせの例

※主にD型タイプ(第2色覚)の場合です

P型タイプ(第1色覚)の場合は、「赤が暗く」見えるようです。例えば、黒い背景で赤色のLEDの電光掲示板の表示や、会議での発表の際に指示するのによく使用される赤色のレーザーポインターの光はとても見づらいようです。

尚、どうすれば区別がつきやすく、見やすくなるかは「デザインの事例」などで解説します。

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色の見え方の誤解

一般の人が特に誤解されている代表的な例を掲げてみます(よく聞かれるので)。

モノクロに見えているの?(←間違い)

いいえ、モノクロ(白黒)に見えているわけではありません、ちゃんと色は見えています。色弱者もカラーで見えています

赤色や緑色が見えない?(←間違い)

いいえ、赤と緑が見えないということはありません、赤も緑も色は見えています。赤、緑が見えないわけではない

全ての赤色と緑色が同じ色に見える?(←間違い)

同じ色名でもその見え方には大きな幅があります。色弱者は、全ての赤色、緑色が同じに見えているのではなく特定の条件下で、色が区別がつきにくく色の混同が生じるのです。

特定の条件とは、その色の色相、彩度、明度。また、印刷物であれば紙やインクの素材、パソコンのモニタであればCRTか液晶かなど色を発するもの素材によっても変わりますし、室外か室内か、太陽光か蛍光灯かなど光環境等)の場合で、赤と緑の色の区別がつきにくくなるのです。

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色弱者のシミュレーション画像

色弱者の見え方をシミュレーションするソフトを使用して画像を変換してみました。(この画像は実際にあった物ではなく、参考資料として私が作成したものです)

【その1】色弱者にとって分かりにくい画像

その1−元画像 (ア)元画像
その1−シミュレーション画像 (イ)シミュレーション
変換後
その1−グレースケール (ウ)グレースケール

【その2】その1に修正を加えたもの

その2−元画像 (エ)元画像
その2−シミュレーション画像 (オ)シミュレーション
変換後
その1−グレースケール (カ)グレースケール

このように同じようなデザインでもほんの少し色を変え、縁取りをするだけでより見やすくなります。私には(ア)の画像はとても読みづらいですが、(エ)はハッキリと読むことが出来ます(背景と文字の色は異なって見えます)。

※グレースケールも参考までに載せていますが、色弱者はモノクロに見えているわけではありません。

シミュレーションの目的は、「一般色覚者が気づく」ことにあります

シミュレーション画像は色弱者(強度)の見え方をアルゴリズムにより模擬的に表現したものですが、その結果により区別が出来た、分かりやすかったからといって、それがカラーユニバーサルデザイン・色覚バリアフリーを達成出来たというものではありません。

このシミュレーションは画面上のみであるため、印刷物であれば紙やインクの素材、パソコンのモニタであればCRTか液晶かなど色を発するもの素材によってその見え方は変化しますし、室外か室内か、太陽光か蛍光灯かなど環境によっても異なります。

従って、シミュレーション画像はあくまでも、一般色覚の方が色弱に対してどこに問題があるのか気づき、対策を検討するための一つの資料であり、解決するためのツールではないことを理解しておく必要があります。

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